sábado, 3 de marzo de 2012

スペイン語。 その他の特徴について

その他の特徴について

これまで「点過去」と「線過去」の違いについてざっと見てきましたが、補足として、「時制」という視点以外からみたそれぞれの用法の特徴についてまとめてみました。他のページで簡単に触れていることも含まれているため、繰り返しになる部分もあります。

線過去のあいまいさ
継続と完了の考え方でも述べていますが、過去のその時点(絶対的な時間)において完了していない「線過去」は、その時点を過ぎても、結局完了したかどうかがわからない、完了したかどうかはどうでもいい(問題にしない)という不透明さを含んでいます。

ところが、逆に、こういった線過去の「あいまいさ」を使って、相手に状況を察してもらうといった「暗号的な」効果を狙う場合もあります。こういう使い方ができるのはスペイン語のネイティブならではのことで、外国人にとってはなかなかむずかしい用法のようですが、「点過去」と「線過去」の本質的な違いを理解することで、使いこなすのも夢ではありません。

具体的な例を挙げてみましょう。わかりやすくするために、まず日本語で考えてみたいと思います。

「日曜日に京都へ行ったよ」
「日曜日に京都に行くつもりだったんだ」


日本語のネイティブなら、この2つの文章の違いがわかるはずですが、上の例文では、事実として確かに「京都に行ってきた」ということが一目瞭然ですが、下の例では、「何か予定が狂って行けなくなったのかな?」という推測が成り立ちます。もちろん、何らかの問題や事件が起きて行けなくなりそうになったが、結局、なんとか調整して行ってきたということもあり得るわけですが、こういった言い回しをすることによって、「何か起きたな」という暗黙のメッセージを伝えようとしているわけです。

これと似たニュアンスを表現する場合に、スペイン語では「線過去」を使います。

El último domingo fui a Kioto.
El último domingo iba a Kioto.


もうひとつ例を挙げます。あまり縁起の良い例ではありませんが、「京都に行ったか行かないか」といった、あまり大勢に影響のない話ではなく、解釈を間違うと大変なことになるような例です。

Su papá murió anoche.
Su papá moría anoche.

上の例文では、「昨夜、彼(彼女)のお父さんが死んだ」という事実になってしまい、下の例文では、「死にかけていた=危篤状態だった」ということになり、その後、持ち直したのか、それとも亡くなってしまったのかはわからない(聞いていない)といった意味合いになります。いずれにしろ、相手が「線過去」で話す場合は、その裏に隠されたメッセージがあるということです。

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