domingo, 11 de marzo de 2012

スペイン語  線過去を使ったていねい表現

線過去を使ったていねい表現
英語でも、Can you...? ¿Puedes…?というより Could you...? ¿Podrías….?と過去形を使ったほうがていねいになりますが、人に何かを依頼するときの「ていねいな言い回し」として、「線過去」を使う場合があります。もちろん、この場合の時制は「過去」ではなく「現在」になります。

Quiero pedirle su ayuda.
(助けて欲しいんだけど)
Quería pedirle su ayuda.
(助けていただきたいんですが)


また、自分の意見などを述べる場合、ちょっと控え目に表現したいということがあります。英語でも、I would say...Diría…. I would think..Pensaría…. などと will の過去形を使いますが、スペイン語では「線過去」を用いて表現することができます。

Creo que es una buena idea.
(良いアイデアだと思う)
Creía que es una buena idea.
(良いアイデアではないでしょうか)

文章のリズム
「点過去」と「線過去」の比較物語の過去でも触れていますが、「点過去」を使った文章には軽快でリズム感があり、逆に、「線過去」はゆっくりと落ち着いた感じを与えます。これは、それぞれの活用形を見てもわかりますが、音の響きも関係していると思われます。

しかしながら、これも物語の過去のところで述べましたが、どちらか一方を多用すればいいというわけではありません。厳密な時間的な係りを表現できないということはもとより、リズム的にもバランスの取れない文章展開になってしまいます。

「点過去」を多用すると、次々と事柄が導入され、軽快なリズム感は出るのですが、反面、「その状態はどうだったのか」という描写に欠けるため、軽薄で文章に深みがなく、味気なさを感じさせることになります。また、「線過去」ばかりを使うと、ゆったりとした重厚感は出るかもしれませんが、退屈さや停滞感のある読み物になってしまいます。新しい過去の事柄を導入する「点過去」がない(少ない)ために、話がなかなか前に進まないということになります。

日本語においても、かって、NHK総合テレビで放映されていた「プロジェクトX」という番組がありました。「~した、だった」を連発した文章表現が新鮮だったのですが、もし、ずっとあの口調で最後まで語られるとしたらどうでしょう。何か物足りなさや単調さを感じてしまうと思うのです。やはり、「~なのである」や「~と言われる」といったリズム感の異なる表現と組み合わせることが大事だと思います。

スペイン語で表現する場合も、時間的な関係も考慮しながら、「点過去」と「線過去」を効果的に織り交ぜていくことが、良い文章を作るポイントだと言えるでしょう。

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