用法比較表
まず、ser は性質的なものや変化しない状態を表す場合に使われ、estar は一時的な状態や変化を表すといった大まかな用法の違いがあります。以下、いくつかの例を挙げながら、両者の違いをまとめてみたいと思います。
まず、ser は性質的なものや変化しない状態を表す場合に使われ、estar は一時的な状態や変化を表すといった大まかな用法の違いがあります。以下、いくつかの例を挙げながら、両者の違いをまとめてみたいと思います。
ser | estar |
氷とは本質的に冷たいものであるという本質を表す。 彼は(性質が、生まれつき)悪い人間だ。 彼女は(生まれつき)美人だ。 この靴は良いものだ。→品質などが優れている。 そのスープはおいしいスープだ。→スープとしておいしいものだという品質・特徴などを言う。 | コーヒーは(前は熱かったかもしれないが、今は)冷えている。 彼は(今は)悪い。→病気である。 彼女は(今日は)美しい。 この靴はまだ大丈夫だ。→まだ良い状態で使える。 スープはおいしい。→本質的なものではなく、「おいしく感じる」といった状態のみを問題にする。 |
我々は若い。→「若さ」は今日明日に変化するものではない。 (そのとき)彼は貧しかった。→「貧しい」という状態も即時変化するものではない。 | この窓はいつも閉まっている。→「閉まっている」という形容詞は即時に変化する状態を表しており、そういった状態が一時的ではなく、恒久的に続く場合。 彼は死んだが、私の心のなかに生きている。→いったん変化するとその状態が永久的に続く。 |
ホアンはすごくやせた人です。→「痩せ型体質」のようにその状態が恒常的である場合。 ミルクは1リットル2ペソです。→だいたい物価はこのくらいという通常の状態を表す。 | ホアンはすごくやせている。→もともと太っていた(あるいはそれほど痩せた人ではない)のに、変化して痩せているという状態を表す。 ミルクは1リットル3ペソになっている。→物価が上がるなど、これまでの状態が変化した場合。 |
海岸はきれいですね。→「予想に反して」とか「意外にも」といった先入観が入らない。 彼が死んだというのは確かなのか?→客観的な事実としてどうかということを問題にしている。 | 海岸はきれいじゃないですか。→「思ったよりも」「意外と」といった先入観が入る。 彼が死んだというのは確かだろうな?→相手に対して確信を持って言えるのかを問題にしている。 |
単に結婚しているというのではなく、「夫婦」という恒常的な状態を強調する。 | 単に(独身ではなく)結婚している、あるいは、「今は」結婚しているといった、その状態を意識している。 |
映画は吹き替え版だ。→特徴として「吹き替え版」であるということを問題にする。 | 映画は吹き替えしている。→「吹き替えられている」という状態のみに意識がある。 |
食事はここです。→食事の場所など、決まっていること、習慣・予定などを表す。 | 食事はここにあります。→食事がここに存在しているという状態を表す。 |
以上のような例を見てみると、ser は「動きが少なく変化が少ない」ということと、「性質・本質」といったものの様子の深いところまで入り込むという意識が働きますが、estar のほうは「その場限り」で「表面的」、主観なども入り「不安定さ」を含むといったざっくり感覚的な捉え方ができると思います。図解してみると以下のようになります。
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