スペイン語では、点過去(完了過去、不定過去)(pretérito indefinido) と線過去(不完了過去)(pretérito imperfecto) の2種類があります。その他、複合系(英語で言えば had been のような形)も含めれば過去完了 (pretérito pluscuamperfecto; antecopretérito)、直前過去 (pretérito anterior; antepretérito) が追加され、全部で4種類の過去形があると言えます。
ここでは、基本となる「点過去」と「線過去」について説明します。その違いについてまとめてみると以下のようになります。
点過去(完了過去、不定過去) | 線過去(不完了過去) | |
イメージ | 「朝起きた。顔を洗って、歯を磨いた。そして朝食を取り、8時に家を出た」など、過去に起きた出来事を単純に羅列する。 | 「朝起きたら、雪が降っていた。白い花びらのような雪が、ひらひらと風に舞い、ゆっくりと地面に落ちて行った」などのように事柄を描写する。 |
時間の概念 | ||
話者の視点 | 話し手は、「現在」から「過去」の出来事を単なる事実として「客観的」に述べる。 | 話し手は、心理的に「過去」のその時に戻り、その出来事の「状態」について「主観的」に描写。 |
特徴・役割 | ||
例文 | (私はスペインを旅行した。) (ここで交通事故があった。) (私はスペインを旅行した。) (ここで交通事故があった。) | (カルメンはとても美しく、長い髪と緑の目をしていた。) (小さいころよく海岸にいったものだ。) (夕食後、よく友人のところに遊びに行った。) (シャワーを浴びているときに、電話が鳴った。) |
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